3月の健康能楽講座、終了しました。
井上先生、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
能は、生きている現実世界の人「ワキ」と、幽霊、精霊である「シテ」の出逢いから始まります。
ワキは「シテ」に応じて、僧侶であったり、神職であったり、あるいは山伏、陰陽師など様々な立場の人として登場します。
ワキを演じる能楽師は、それぞれの役に応じて声も変えるので、音域も広く、能の謡はなんと2オクターブの音域があるそうです。謡はもっと単調なイメージがあったので、驚きでした。
一昨日には真言密教の「阿字観瞑想」、そして昨日は「健康能楽」と、当じゆう工房が、変幻自在に変化する能舞台のようです。
それぞれアプローチは違えど、目指すところは同じ。すべての波動が調和している“ゼロフィールド”の境地に入っていくのです。
実際、能を行っている時と、坐禅をしている時の脳波は同じだそうです。脳波はアルファ波からシータ波、デルタ波と移っていきます。
眠っているようで眠っていない、意識はしっかりとあるが、無駄な緊張はすべて抜けている状態。
坐禅や瞑想の境地と同じですね。
この波動の時には、潜在意識が覚醒し、自然治癒力がしっかり働ける状態。
体のどこかに不調があっても、波動が自然に整っていくのです。
「能」のイメージは、観ていると退屈で眠くなる、という方も多いかもしれません。
でも、「眠くなる」ということは、すなわち、全身リラックスしていて、波動が調和している状態。
だから、能を見ていて眠くなるのはむしろ当然のこと。
そして、スッキリと覚醒できるのです。
退屈を感じてしまうのは、頭で理解しようとして、よくわからないからかもしれません。
実際、ドイツ人の方が能を見ていて、言葉は分からないが涙を流されたそうです。波動が共鳴したのでしょうね。
昨日の稽古では、能についての目からウロコのお話も伺いながら、今回能は初体験の方もご一緒に、謡、そしてすり足の基本を、井上先生から一人ひとり丁寧にご指導いただきました。
新緑の遊行寺リトリート&寺子屋2017」(NPO法人心とからだの研究会主催)でも、井上先生の健康能楽をご講義いただく予定です。
10/9の「心とからだの健康セミナー&ヒーリングステージ2017」では、“能で人曼荼羅”を描き、宇宙に奉納したいと思います。
次回の健康能楽講座は、4/12(水)開催です。お楽しみに☆