80歳からすり足を練習を始めて、現在は90歳を過ぎたご高齢の方。最初は椅子につかまりながらしていて、歩くのもおぼつかない様子でした。それが、現在90歳を過ぎて、階段上りや正座もできるようになったそうです。
本日の健康能楽で、 観世流シテ方(梅若玄祥家)能楽師で能楽協会会員・京都梅若会所属・緑幸会主宰の井上井上和幸(いのうえかずゆき)先生がお話をしてくれました。
じゆう工房での健康能楽は4年を迎えます。本日は、初めての方もお二人いましたが、丁寧にすり足からご指導をいただきました。
すり足は、見た目はとても簡単そうですが、そこには日本文化の奥深さがあります。グラウディングというに地に足がつく感覚。センタリングという中心の軸が上下に伸びる感覚。
理想は足の筋肉を全く使わずに進んでいくことで深い感覚が生まれていきます。
足の筋肉を使うのではなく、足の裏の感覚を呼び覚ましていく。のがすり足。
足の裏に、バランスをつかさどるセンサーみたいなものがあります。それを、畳の目を感じながらすり足をすることで、活性化をしていきます。
バランスというのは、筋肉の力で支えて立とうとするのではなく、足の裏を感じていくことで、重心が下がり、バランスをとることできます。重力を感じている状態です。
それが、実際には足腰を強化し、バランスが取れて、ご高齢方のように身体機能が弱っている方の身体が活性化をしていきます。
日本伝統文化の一つである、すり足。そこには、先人の深い智慧があります。
本当に、シンプルで、奥が深いです。
井上和幸先生は京都からお越しいただいている先生です。とても貴重な時間ですので、ぜひお越しくださいませ。
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